米国の暗号資産現物ETFは先週明らかに回復し、ビットコインは76.34億ドル、イーサリアムは16.09億ドルの資金流入を記録し、価格も同時に反発した。ただし、中央銀行や原油価格の変動要因は依然として存在している。
米国の暗号通貨現物ETFは先週、顕著に回復した。Farside Investorsのデータによると、3月9日から13日までの週に、米国のビットコイン現物ETFは合計約76.34億ドルの純流入を記録し、イーサリアム現物ETFも同期間に約16.09億ドルの純流入を示した。ビットコインETFは連続5営業日で純流入を維持し、イーサリアムETFは週初の一時的な流出後、週中から4日連続でプラスに転じ、機関投資家の資金流向の改善を示した。
Farsideのデータによると、ビットコイン現物ETFは3月9日から13日までにそれぞれ16.71億ドル、24.69億ドル、11.52億ドル、5,380万ドル、18.04億ドルの純流入を記録し、合計約76.34億ドルとなった。イーサリアム現物ETFは同期間に-5130万ドル、1,260万ドル、5,700万ドル、約11.5億ドル、2,670万ドルの流入を記録し、合計約16.09億ドルだった。
価格動向を見ると、イーサリアムは週内に反発した。3月9日に1,992.94ドルで取引を開始し、3月14日には2,097.09ドルで終えた。週内には一時2,206ドルを超える場面もあった。一方、ビットコインは3月14日に71,214.63ドルで取引を終えた。ETF資金の流入期間中に、イーサリアムは再び2,000ドルを超え、ビットコインも7万ドル台に回復した。
イーサリアムETFの動きだけを見ると、週中が明確な転換点となった。3月9日は純流出だったが、10日以降は連続して4営業日純流入に転じ、その中で3月12日の1.15億ドルの純流入が週内最高となった。これは、イーサリアムの週中以降の加速上昇とほぼ一致している。
市場はこの反発を二つの力に帰している。一つはETF資金の流入による明確な買い支えのシグナル、もう一つは地政学的リスクの高まりを背景に、暗号資産が3月中旬に相対的に堅調に推移したことだ。MarketWatchは、株式・債券市場が圧迫される中、3月13日に暗号ETFが逆行高し、iShares Bitcoin Trustは2.2%、iShares Ethereum Trustは3.4%上昇したと指摘している。同時期、一部の資金は暗号通貨を地域金融圧力下の代替資産とみなしており、ビットコインとイーサリアムは前期の安値から回復している。
週末の動きも先週の強気傾向を引き継いだ。3月14日にイーサリアムは2,097.09ドルで終え、16日には取引中に2,111.19ドルをつけた。ビットコインは3月14日に71,214.63ドルで終え、16日には取引中に72,523.18ドルを記録した。Binanceのデータによると、執筆時点でビットコインは72,713.9ドル、イーサリアムは2,237.5ドルとなっており、週末後も買い圧力が続いていることが示されている。
しかし、その後の展開には依然として明確な変動要因が存在する。今週は世界各国の中央銀行が金融政策会議を開催し、中東情勢や原油価格の変動がインフレ見通しをより複雑にしている。アジア市場は月曜日もペルシャ湾の情勢に警戒感を持ち続けており、ブレント原油は1バレルあたり約104ドルに戻っている。これは、短期的にはETF資金の支援を受けて暗号市場が堅調に推移しているものの、原油価格が高止まりし、インフレ期待が再燃すれば、リスク資産は引き続き変動の可能性があることを意味している。
今後の市場動向を見通す上で、現在注目されているポイントは三つある。一つは、ビットコイン現物ETFが連続5日間の純流入を維持できるかどうかで、これは今回の反発の最も直接的な資金の支えとなっている。二つは、イーサリアムETFが週中以降の資金吸引ペースを維持できるかどうかで、資金が継続すればイーサリアムの動きはより安定しやすい。三つは、マクロ経済や地政学的リスクの高まり、特に今週の中央銀行の決定や原油価格の動きが、金利引き下げやリスク資産の見通しに影響を与える可能性だ。現時点のデータを見ると、ETFの資金面は短期的に強気だが、市場がこの反発をさらに拡大できるかどうかは、今週の新たな資金流入やマクロイベントの動向次第である。