レオナルドAI、エンタープライズコンテンツチーム向けのブランド一貫性ワークフローをリリース

Rebeca Moen

2026年3月30日 01:01

Leonardo AIは、画像参照および開始・終了フレームのワークフローを導入し、AIが生成する画像と動画においてブランドが視覚的な一貫性を維持できるようにしています。

Leonardo AIは、AIが生成するビジュアルコンテンツにおいてブランドの一貫性を保つための詳細なワークフローを公開しました。これは、生成AIツールを導入するエンタープライズのマーケティングチームが抱える継続的な課題の1つに対処するものです。

その手法は、特定の視覚変数(カラーパレット、タイポグラフィ、ロゴ、ブランドのマスコット)を制御するために、テキストプロンプトだけに頼るのではなく、画像参照を用いることに中心があります。動画生成についてLeonardoは、モーションシーケンス中に被写体が歪んだり変質したりして起きる「アイデンティティ・ドリフト」を防ぐために、Image-to-Video(I2V)と開始/終了フレームのワークフローを推奨しています。

技術的アプローチ

中核となる洞察は、テキストプロンプトだけでは不十分だということです。「ブランドカラー」や「特定のフォント」をAIモデルに使わせるよう求めると、実質的に学習データから当てはめようとさせていることになります。その結果は、一般的で、ど真ん中の出力になりがちです。

Leonardoの解決策は、視覚参照用の参照シートを作ることです。つまり、HEXコード付きのカラースウォッチ、フォント見本、ロゴファイルなどを用意し、それらをテキストプロンプトと並べて、画像参照として直接アップロードします。特定のカラーパレットでのUIモックアップの場合、これはCanvaのパレットジェネレーターのようなツールでカラースウォッチのシートを生成し、その画像をモデルに渡しつつ、プロンプト文にはHEXコードも含めることを意味します。

タイポグラフィはさらに難しい課題を提示します。Leonardoによれば、フォントの置き換えはAI画像生成において最も難しいタスクの1つです。判読可能なテキストを描画できるモデルであっても、プロンプトだけから特定の指定フォント名を完全に一致させるのは難しいことがあります。回避策は、フォントが分かるシンプルなビジュアルを作り、それを画像参照として用意したうえで、テキスト処理に最適化されたモデルへ切り替えることです。このタスクにはLeonardoはNano Banana Proモデルを推奨しています。

動画の一貫性には、より多くの制御が必要

動画生成は、一貫性問題をさらに複雑にします。フレームを固定しないと、AIモデルは視覚スタイルと、動きの物理を同時に捏造(計算)しなければならず、グリッチのレシピになります。

開始/終了フレームのワークフローは、動画がどこから始まりどこで終わるのかを正確に固定し、当て推量を排除します。Leonardoは、動画モデルに渡す前に画像をアップスケールすることを強調しています。解像度の低い開始フレームでは、AIがピクセルのノイズを物理的な形状として誤解し、その結果、アニメーション中にアーティファクトが生じる可能性があります。

異なるモデルは異なる目的に役立ちます。Leonardoは、モーフィングアニメーションにはVeo 3.1、キャラクター主導のシーケンスにはKling 3.0を提案していますが、モデルの選択は特定のクリエイティブ用途に依存します。

それがマーケティングチームにとって重要な理由

「ジェネリック出力の罠」は、単なる美的な問題ではなく、ブランドの希薄化の問題です。大量のデータセットで学習した基盤AIモデルは、類似画像の統計的平均を自然に出力します。その平均には、ブランドを区別する独自のキャラクターが欠けています。

Leonardoの指針には、チームが各メンバーが自分流で即興するのではなく、同一の基盤から作業できるようにするための集中型プロンプトライブラリを構築することが含まれています。標準化がないと、キャンペーンをまたいでブランドの一貫性が急速に崩れてしまいます。

同社は、技術的なワークフローだけでは、真に“らしい”コンテンツを生み出すことはできないと認めています。ガイドには「AIモデルは構造的な指示に従い、色を一致させる点で非常に優れていますが、共感が欠けています」とあります。人間のオペレーターが、ブランドメッセージを視聴者の期待と結び付けるための情緒的な知能を提供し、AIは実行速度と視覚生成を担当します。

AIコンテンツツールを評価するエンタープライズチームにとって、これらのワークフローは、制御された生成における現時点の最先端を示しています。Midjourney、DALL-E、Runwayのような競合が同等のブランド制御機能を提供しているかどうかが、どのプラットフォームがエンタープライズ市場を取り込むかを左右する可能性があります。

画像出典: Shutterstock

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