Microsoftは、Web3企業のAnkrと提携してブロックチェーンノードインフラストラクチャサービスを開始

インターネット大手のMicrosoftは、Web3インフラストラクサービスのAnkrとの提携により、ブロックチェーンデータへのアクセスを必要とする企業向けにブロックチェーンノードサービスを提供しています。

両社は共同で、MicrosoftのAzureクラウドマーケットプレイスに新しいノードホスティングサービスを構築し、ブロックチェーンノード専用に設計されたカスタマイズされたメモリと帯域幅の仕様を備えています。

両社の声明によると、企業向けノード展開サービスは、Web3プロジェクトや開発者がスマートコントラクトの展開、トランザクションの送信、ブロックチェーンデータの読み取りまたは書き込みを行うことを可能にします。

「Ankrとのパートナーシップにより、開発者や組織は信頼性が高く安全な方法でブロックチェーンデータにアクセスできるようになり、Web3が実世界のビジネス課題にどのように対応できるかを探求できます」と、MicrosoftのAIおよび新興技術担当ゼネラルマネージャーのRashmi Misraはプレスリリースで述べています。

「私たちは一緒に、堅牢なWeb3インフラ層を構築しています。」

この提携は、6ヶ月未満前にGoogleとCoinbaseが発表したもう一つの発表を模倣しています。Googleは、暗号通貨企業がGoogle Cloudのコンピュートプラットフォームを利用してブロックチェーンデータを大規模に処理し、Googleのプレミアム光ファイバーネットワークを活用して暗号サービスのグローバル展開を拡大すると述べました。

さらに、CoinbaseはGoogle Cloudのインフラ上にグローバルデータプラットフォームを構築し、データや分析ツールを利用して機械学習駆動の暗号洞察を強化します。

Ankrは、他のエンタープライズソリューションとともに、(RPC)というリモートプロシージャコールサービスを提供しており、これによりクラウドノードをEthereum、BNB Chain、Polygon、Solana、Avalancheなどの19のブロックチェーンに接続し、アプリケーション開発者やユーザーがアクセスできるようになっています。

この協力により、開発者はAnkrのRPCやミドルウェアプラットフォームを分散型アプリに使用しながら、Microsoftのクラウドプラットフォームを通じてスケーリング要件を満たすことが可能になります。例えば、Azureは複数のProof-of-Stakeチェーン間のトランザクション処理を合理化し、RPCリクエストを最も適したノードに迅速に誘導することができます。

Ankrが提供するRPCノードは、分散型アプリケーションがブロックチェーンに接続し、ユーザーデータにアクセスできるようにする重要なコンポーネントであり、ブロックチェーン分野のインフラストラクチャの中核を成しています。RPCの垂直分野は重要なニッチであり、中央集権型および非中央集権型のプレイヤー（Ankr、Infura、QuickNode、Alchemyなど）が主に占めています。

*「このパートナーシップは、Ankrにとって素晴らしいマイルストーンであると同時に、分散型ウェブがウェブシステムの各層の重要なプレイヤーとどれだけ連携して進化してきたかの重要な指標でもあります。その最終成果は、新しいWeb3プロジェクトや大規模企業がこの分野に参入し、ブロックチェーンベースのアプリケーションの構築が非常に盛んになる時代です」と、Ankrの共同創業者兼CEOのChandler Songは述べています。