BTCの最近の上昇を見て、多くの人が歓喜しているが、正直に言うと——表面的な繁栄の裏には危機が潜んでいる可能性がある。昨夜、一晩中市場動向と機関の動きを監視していて、警戒すべき2つのサインを見つけた。

まず一つ目。テスラは最近、30億ドルの資産を売却して現金を回収した。この動きの意味は何か？資本の世界では、現金は冬を越すための備蓄だ。主要企業が大規模に資金を回収し始めたということは、これから来る波動に備えていることを示している。マスクのこの一手は偶然ではない——彼の資本界での嗅覚は常に鋭い。

二つ目のサインはより直接的だ。ブラックロックはビットコインの現物関連商品の新規申請を一時停止した。世界最大の資産運用機関がこの決定を下した背景には、深い分析があるに違いない。以前はこれらの商品の積極的な申請をしていたのは、市場のチャンスを見ていたからだが、今はブレーキをかけている。これは再評価の結果、現状のリスクがリターンを上回っていると判断したことを意味する。まるで船長が氷山を見て、早めに速度を落とし航向を調整するようなものだ。

ここで重要なのは、機関のポジション変動こそが市場の真の動向を判断する信頼できる指標だということだ。個人投資家はテクニカルや感情を見ているが、大口資金は長期的なリスクを重視している。彼らが「冬支度」を始めるとき、一般投資家はまだ「引き受け役」として突っ込んでいる——このズレが最も損失を招きやすい。

だから、短期的な上昇に惑わされるよりも、むしろ機関の本当の動きに注意を払うべきだ。リスクは、最も楽観的なときにこっそり近づいてくるものだ。