CEXの本当の顔：便利さの裏側に隠された課題

暗号資産の取引をはじめようとすると、ほぼ全員が辿り着く場所がCEX（中央集権型取引所）です。でも、その便利さの裏側には何があるのか、意外と知られていません。

**CEXとは何か**

CEXは、簡単に言うと「暗号資産版の証券会社」です。Gate.ioのような中央集権型取引所は、あなたのデジタル資産と秘密鍵を一括で管理し、すべてのトレード記録を保有します。プラットフォームの運営元が、取引処理の全てを統制する仕組みになっています。

**使いやすさと利便性が大きな武器**

CEXが主流になった理由は明確です。初心者でも簡単に取引でき、流動性が高く、法定通貨から暗号資産への換金もスムーズ。先物取引や証拠金取引といった高度な機能も揃っています。サポート体制も充実しているため、困ったときは頼りになります。

**一元管理ゆえの大きなリスク**

しかし、便利さの代わりに見落としてはいけない問題があります。すべての資産が一箇所に集中することで、サイバー攻撃やシステム障害に対する脆弱性が生まれます。プラットフォーム側が攻撃を受ければ、ユーザーの資産も危険にさらされるわけです。

**規制への対応で手続きが重くなる**

加えて、各国の規制対応のために、本人認証手続きが複雑化しています。個人情報の登録が必須となることで、プライバシーの面でも妥協が生じます。

CEXは確かに暗号資産取引の入り口として優れています。ただし、その仕組みと限界を理解した上で利用することが、賢明な選択といえるでしょう。