暗号通貨業界で6年以上の経験を積み、最初に大きな市場の動きを経験したのはDOGE（ドージコイン）だったが、その後の損失はVCコインに由来することが多かった。この違いの背後には、実は暗号市場全体を二つの全く異なるゲームルールが支配していることが反映されている。

まず、ミームコインの遊び方について述べる。長いホワイトペーパーもなく、まともな開発ロードマップすら存在しないが、それでも共通認識は存在している。個人投資家は早期に参入でき、価格は主にネタ文化、熱狂、コミュニティの結束力によって決まる。強いコミュニティを持つミームコインは、ほぼゼロに戻るということはなく、信仰の度合いが技術的指標を完全に凌駕している。

一方、VCコインは逆の状況だ。50ページにも及ぶホワイトペーパーや2030年までの壮大な青写真、VC機関が底値で資金を吸収し、個人投資家は高値で引き込まれ、その後買い増しを始める。トークンのロックアップ期間が終了すると、K線はまるで自由落下のように一直線に下落し、技術的に優れていても価格は回復しない。

これが市場の現実だ。ミームコインは集団の共識によって支えられ、VCコインはロックアップ期間によって熱狂を維持している。面白い対比は、ミームコインは早く死ぬが、生きている間は本当に生きているのに対し、VCコインは長寿だが、長期的には緩やかに下落し続ける沼の中にいる。

操作戦略としては、強気市場ではミームコインの感情ゲームを楽しみ、弱気市場ではVCコインのロック解除の進行状況を観察することだ。個人投資家にとって最も恐ろしいのは、直接ゼロになることではなく、慢性的で底が見えない持続的な下落だ。これこそが真の精神的苦痛だ。

最後に、誰かの陣営に立つ必要はなく、本質を見極めることが重要だ。ミームコインは感情のゲーム、VCコインは資本のゲームの舞台だ。本当のアルファ（優位性）のチャンスは？それはもしかすると、自分の手の中に握られているかもしれない。