もしビジネスがあるとしたら：ユーザーがお金を預けて、あなたはそれを投資して4-5%の利益を得る。一円もユーザーに分けずに、1年で数十億ドルの利益を上げることができる。

このビジネスはどれくらい続くと思う？ これは仮定ではなく、あなたの手元にあるUSDTそのものだ。

CZが昨晩答えを出した：寝ている間に稼ぐ時代は終わりつつある。

| Tetherのビジネスモデル

Tetherの2024年の利益は百億ドル規模に達すると報じられており、多くの上場企業よりも稼いでいる。

ビジネスモデルはこうだ：あなたが1ドルをTetherに預ける → それが1つのUSDTとして発行される → そのお金で米国債を買う → あなたはUSDTを持っていても利息は一円もつかないが、Tetherはすべての利益を持ち去る。

これがステーブルコイン1.0のモデル：シンプルで乱暴、勝者総取り。

以前は「自分の資金から生まれる利息はどこへ行ったのか」と全く考えたことがなかったが、その後DeFiに注目し始めてこの問題に気づいた。

だから多くの人がこの利益の取り分を狙っている。

ステーブルコイン1.5：利益を出し始めたが、流動性が問題

CZはAMAで特にEthenaのUSDeを称賛した——これが「ステーブルコイン1.5」だ。

最大の変化は：ユーザーに利益を分配し始めたこと。

これは良さそうに聞こえるが、問題もある——流動性が低い。

すべての取引所がUSDeをサポートしているわけではなく、取引したい場合はまずUSDTに換える必要があり、これにはスリッページやクロスチェーンの手間がかかる。多くの小規模取引所は対応していない。

これが1.5のジレンマ：利益は出るが、流動性が不足。

ステーブルコイン2.0の理想：三位一体

CZははっきり言った：「安定したコインを作るには、良い利益を提供しつつ、多くの取引所で取引できることが必要だ。簡単に聞こえるが、実現は非常に難しい。」

利益 + 流動性 + コンプライアンス、この三つを兼ね備えること。

主な難点は、多くの取引所に上場させるための説得、ブランド、コンプライアンス、技術の連携が必要なこと。そして、利益の持続可能性を確保し、ポンジスキームにならないようにすること。コンプライアンスは今ややや簡単になったが、依然としてハードルは高い。

しかし重要なのは、規制環境が変化していることだ。以前はステーブルコインを作ると規制当局が介入してきたが、今や各国政府は「どうやって合法的にステーブルコインを作るか」を研究している。

米国ではGENIUS法案が推進されており、他国の規制当局も「ステーブルコインに対して過剰に敵対的ではなくなっている」。

これは大きなシグナルだ。

2018年当時、多くの人が「ビットコインは政府に禁止されるだろう」と言っていたが、今や米国はビットコインの戦略的備蓄について議論している。

ステーブルコインも同じで、「作れない」から「合法的に作れる」へと変わってきている。これは質的な変化だ。

| Tetherは潰れるのか？

誰にもわからないが、一つだけ知っていることがある：寡占による超過利益は、必ず競争者を引きつける。

Tetherが年間百億ドルを稼いでいること自体が、この市場が非常に良いことを示している。
CZの見解は：ネットワーク効果が最終的に作用し、ユーザーは徐々に最も魅力的な選択肢に集中していく。

私の理解では：Tetherは突然死ぬことはないが、市場シェアは少しずつ奪われていく。

ネットワーク効果がいかに強くても、覆せない事実がある：ユーザーの目覚めだ。

| 最後に

CZは言った：「暗号通貨の時価総額はあと何桁か上がるだろう。」

もしこれが本当なら、ステーブルコインの市場も何桁か拡大する。つまり、より多くのプレイヤーが参入し、Tetherはどれだけ守れるか？2.0のステーブルコインはどれだけ奪えるか？

しかし確実に言えることが一つある：寝ているだけで稼ぐ時代は終わりつつある。

ユーザーは問い始めている：「なぜ私の預金から生まれる利息は一円も返ってこないのか？」

この質問をしたら、もう後戻りはできない。

ステーブルコインの戦いは、2.0の段階に入ったばかりだ。